丹沢は、神奈川県の北西部にあり、神奈川県の面積の約6分の1を占めています。南北20km、東西40kmの範囲には、神奈川県最高峰の蛭ヶ岳(標高1,673m)をはじめ、標高1,500m以上の山が9座もあります。
ブナやモミが生育する自然林、ツキノワグマやシカなどの大型動物、深い渓谷などに特徴づけられた身近な大自然として、首都圏の多くの方々に親しまれ、県民の暮らしを支える大切な水源地にもなっています。丹沢の森林は私たちの生活にかかせない大切な財産です。
四季の変化もまた魅力のひとつです。5月下旬には新緑の中に純白が映えるシロヤシオが有名ですが、夏には多彩な鳥のさえずり、秋の紅葉、冬の霧氷など、刻々と変化する四季を肌で感じることができます。
丹沢では、1980年代からモミやブナの立ち枯れ、森林の下草の消失など、生態系に大きな異変が起こり始め、自然環境の衰退を心配する声が高まりました。
そこで、平成5年から平成9年にかけて丹沢大山自然環境総合調査が行われ、自然環境の荒廃は、予想を超える深刻な実態が明らかとなりました。さらに、平成16年から平成18年にかけて、問題の解決を目指し、県民参加による新たな丹沢大山総合調査が行われました。
その結果、自然再生の基本的な方向性と新たな仕組みを示した「丹沢大山自然再生基本構想(以下、基本構想)」が策定され、丹沢大山総合調査実行委員会から神奈川県に対して、この基本構想に基づく政策提言が行われました。
これを受けて、丹沢の自然再生に取り組む新しい仕組みとして、NPO、企業、マスコミ、団体、自然環境保全の専門家や県を含む行政など数多くの主体の協働により、平成18年10月24日に、丹沢大山自然再生委員会が設立されました。
自然再生事業の推進
神奈川県の自然再生事業や、新たに企業・団体が取組む自然再生プロジェクトなど、基本構想に基づいて行われる多様な主体との協働による自然再生事業について、助言評価と支援を行っています。
自然再生委員会が共催・後援する活動
丹沢の自然環境を守っていくため、各活動団体が県民参加型の活動・イベントを積極的に開催しています。
丹沢の再生力に期待し、森の声に耳をすまし、「人も自然もいきいきとした丹沢大山」を目指して活動を続けて参ります。
活動主体としての参画や、支援、協力をお待ちしています。
現地学習
教育部門との連携
植樹などの自然保護活動
間伐・枝打ち等の森林づくり活動
企業との協力
活動報告会やシンポジウムの開催